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相手は正しい。

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何回言っても間違える。

指示を出しているのに動いてくれない。

言っていることを相手が理解してくれない。

 

このように教えていることが相手にうまく伝わらない時、誰もがその理由を相手のせいにしてしまいがちです。

やる気がない、理解力がない、才能がない、と。

 

 

これはドッグトレーニングの世界でもよくあります。

言ったことを飼い主さんがしてくれない時、その飼い主さんの考え方の違いや意識の問題がよく理由に挙げられます。

トレーニングをおこなってもワンちゃんの問題行動が変わらない時、そのワンちゃんの犬種特性や性格のせいにされることもよくあります。

 

このように事がうまく進まない時、相手に問題があるという“個人攻撃”に陥ってしまうことはよくあるんですよね。

 

でも

この“個人攻撃”は、問題行動に対するトレーニングのなんの助けにもなりません。

 

心理学には「学び手は常に正しい」という言葉があります。

 

これは相手の考え方が正しいとか、相手の主張が正しいという事ではありません。

相手の行動には、その背景にその行動が起こる理由が必ずある。だから相手はその環境で「正しく」その行動しているだけということです。

この考え方は、学習理論に基づいて行動を考える時の、鉄則中の鉄則と言われています。

 

飼い主さんが言ったことをしてくれないことも、ワンちゃんが問題行動を続けることも、彼らはその環境で正しく行動しているだけなのです。

問題は、彼らの行動に影響を与えるだけの提案・環境を提供できなかったドッグトレーナー側にあるとも言えると思います。

これは常に念頭に置いておきたいことです。

 

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