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【犬のしつけ】仰向け抱っこは必要ですか?②

公開日: : 最終更新日:2016/09/04 犬との快適な過ごし方, 行動科学によるしつけ

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主従関係を築くために仰向け抱っこをする場合、活動性の高いワンちゃんや、攻撃行動を示すワンちゃんに積極的に行われます。主従関係を築くと飼い主に噛みつかなくなり大人しくなると考えられているためです。けっしてそんなことはないのですが、、

 

仰向け抱っこの危険性を理解するには、仰向け抱っこを教える時にどのようなことが起こっているのかという事を知る必要があります。

 

仰向け抱っこを教えるには、まず足の間に仰向けにしたワンちゃんを挟みます。拘束されることを嫌うワンちゃんは、当然そこから抜け出そうと動くでしょう。しかしそこで飼い主はしっかりと支え、抜け出されないように保持しないといけません。動こうとしても動けない、抜け出そうとしても抜け出せないという状況を作ることで、ワンちゃんの動こうとする行動は減っていき仰向け抱っこができるようになります。この学習を“消去”と言います。

 

仰向け抱っこを教える時には、この消去という学習が必ず起こります。そして消去が起こるということは、その前に必ず“消去バースト”と呼ばれる現象も起こります。

消去バーストとは、消去によって行動が減る前に、一時的に爆発的に行動が大きくなるという現象です。

 

仰向け抱っこをされているワンちゃんは、動こうとして動けなければ、一時的にもっとがんばって動こうとするはずです。これが消去バーストです。もちろんこの時のがんばり加減には個体差があります。

もし攻撃行動を示すワンちゃんに仰向け抱っこをした場合、この消去バーストにより攻撃行動は爆発的に大きくなるでしょう。激しく噛みつかれることになるかもしれません。また負の強化により飼い主に本気噛みをするワンちゃんになってしまう可能性もあります。

激しく抵抗するワンちゃんには、けっして仰向け抱っこを強いてはいけないということです。主従関係を目的とした仰向け抱っこにはこのような危険性があります。

 

何を目的として仰向け抱っこをするのかを考えてみましょう。

 

 

 

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